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2025/01/25 01:44
他人から見た、「自分」の輪郭 ━━絵を描いたり、文章を書いたり、被写体(モデル)になったり、クリエイティブな活動をたくさんされている芹奈さん。人からどんな人とよく言われる? 行動力がある、というふうには言われます。見た目からは、ポップとか、ふわふわしているのに芯があるねとか。 ━━他人から思われる自分と、自分で思う自分はイコール? いや、真逆すぎて。なんでこんなに違うんだろうな〜と。 自分で思う自分は、自信がないというか、結構ネガティブな面が多くて。行動力で全部補いがちというか。 「自分らしい」は、正直あんまり分からなくて。 他人からは、芹奈には芹奈の世界があるよねって言われるんですけど、自覚がないので…。どれが?どういうふうに見えてるんだろう?っていうのを、すごく悩みます。 「解放」とは、時間を忘れて何かをしているとき ━━芹奈さんにとって、「自分を解放する」ってどんなこと? 私にとって自分を解放するっていうのは、自分の好きなことを熱中してやって、時間を忘れることかなと思います。 解放できる場所とか、解放できる瞬間を今探しているところではあるんですけど。 絵を描いている時間もそうですし、アクセサリーを作っていたら突然夕方になったみたいな、何も考えなくていい時間かなって最近は思います。 ━━人の目を気にしてしまうこともある? 人の目を気にしてしまうっていうのは、結構昔からクセなので。 いろんなことを頭の中でずっと考えちゃうから、“無”になりたくて、それで絵を描いたり、アクセサリーを作ったり。 やりたい時とやりたくない時があるので、「いま(やりたい)スイッチ入ったな」と自覚するよりも先に、作り始めてしまってる。 人の目を気にしてる割に、体が勝手に動いて…と言ったら変ですけど。始めたら、そこからもう、やめれられないというか。 ━━芹奈さんが自分らしくいられる時間って? 何かに集中して時間を忘れちゃうとき。無の時間。 何かに熱中している時間以外は、24時間ずっといろんなこと考えちゃうから。そこから解放されるために、好きなことを絶対やめられない。 絵とか写真とか、そういうことは、私にとってまだ「私これできるんだ」って言い切れる自信がなくて。 人からは、やりたいことをやっている人って見られてるのは、正直若干の違和感があるというか、好きだからしてるだけ。 ━━人の目を気にしてしまって、自分を解放できない、という人に何かアドバイスをするとしたら? やりたいというか、衝動的にしようと思ったのが、私にとってはたまたま絵だったり、写真だったりするだけで。 例えば、おうちで掃除をするのが好きな人は、掃除をしてる時間が「解放」かもしれないし、すごくちょっとしたこと?人によって違うじゃないですか。床見てるのが好きな人、とか(笑)。 それはそれで、その人なりの“自分らしい時間”なのかなって。 なんでもいいから、「気づいたら自分これやってるな」ってことに、自分で気づいてあげるのがいいかなって思います。 interview・text:Megumi Togano ※インタビュー内容は、撮影当時(2022/9/5)のものです
model : Serina Ozaki
photo : Koki Saito
make : Rino
hair : Mika Takitani