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2025/01/25 01:46
━━溢れる世界観から、とてもかっこいい印象のナナさん。他人からどんな人と言われることが多い? Instagramからお仕事のお話をいただくことが多いので、「かっこいい」と言ってもらえることも多いですし、クールそう、喋らなそう、笑わなそう。笑ったことなさそう、とか(笑)。 実際に会ったりひと言ふた言会話をして、すごく安心されることが多いですね。 ━━モデル、歌手、ダンス。表現をすること、そのスタートは? 始まりは、ダンサーです。14歳ぐらいからダンスを始めて、その前は全然。「人前とか絶対無理」みたいな性格だったんですけど。 ダンサーをしていると、ステージのパフォーマンスも増えてくるので、それで慣れてきて。今度はちょっとモデルもやってみたい、歌もやってみたい…のような感じで、どんどん前に出るようになりました(笑)。 ハードな日々を自信に変える ━━自分の中で、何かが変わったエピソードはある? これまでいちばんハードだったなという毎日が、2019年頃に1年間、カナダの専門学校に通っていたとき。学校と課題と、仕事と、現地でモデルの活動もしながら…という感じで。 はー、きつい!と思いながら。でも、それを超えて東京に帰ってきて。あの日々があったから、多分今回も大丈夫、きっといける、と自信にはなりましたね。 ━━挑戦することは怖くはない? 毎回ビビりまくりです(笑)。大丈夫かなこれで、と思いながら…。でも、自分の中で「やりたい」が勝って、結局やってみて、というその繰り返しです。 ━━人の目を気にしちゃうときもある? やっぱり、あります。やりたいことをやっていて「大丈夫、よし、このままいこう」と思っているのに、忙しくしすぎたりすると気持ちに体がついてこなくて。体調とかいろんなバランスを崩してしまうと、見なくて良いものを見ちゃうというか。 インスタとかも危ないじゃないですか(笑)、皆の楽しいことしか詰まってないから。 あとは、人の意見に流されがちになっちゃったりとか。そうなっている時は、もうガッツリ休もうみたいなふうにして、無理やり空気を入れ替えて。心の換気をする! でも、自分で気づけないことの方が多いので。周りの親しい人が気づいてくれたりとか。周囲の人に「ありがとう」という気持ちです。 次の一歩が軽くなる カナダに行く時もそうですが、人から見たら大きなステップみたいなことに対しては、やっぱり最初言われがちですよね。「大丈夫?」とか。自分も不安だし。 周りの人って多分、最初のリアクションは大きいんですけど、でも結局は皆最初だけ。ずっと面倒見ていくのは、やっぱり自分自身だから。 周りも分かってくれる人たちが集まってくるので、あんまりそういう、ネガティブなことを言う人も減っていきますね。 「解放」とは、自分を認めてあげることから ━━ナナさんにとって、「自分自身を解放する」とは? 自分を解放するっていうのは、「自分をちゃんと認めてあげる」っていうことから始まると思っていて。 何か大きな行動に移すという時も、自分のことを知って認めてあげられてたら、行動をするパワーになると思います。 行動よりも先に、自分はこれで大丈夫、自分の好きなことをやってもいいんだ、ってまず許してあげること。自分にGoサインを出すというか。 自分のことって、理解しているようで、言葉にしたりとか、文字にしてみたりしないと分からないこともたくさんあるので。まずは何が好きとか何が嫌いとか、書き出してみたり、行きたいところの画像を見てみたり。 自分のことをちゃんと理解してあげたりとか、認めてあげたりとか・・・ポジティブなことはもちろん、ネガティブなことも。 悲しいとか、苦しいとか、ちょっとイラッとしたとか、そういうところとかもまるっと自分だし、それでいいなって。 やっぱり自信が無くなったりすることもあるんですけど、でも、自分これで大丈夫っていう、自信っていうんですか?そういうのがついてからは、第一歩を踏み出す、その一歩がすごく軽くなるというか。 やっぱり自分の気持ち。今が大切というか、早くやりたいって思っちゃうので。何から出来るか、まずやろう、調べてみようって。 ※インタビュー内容は、撮影当時(2022/9/5)のものです
他人から見た、「自分」の輪郭
一個何か大きめのステップを経験すると、二個目また違うことを始める時も、(周りのリアクションに対して)あ、最初だけだ、と。「そういうものだから」って処理できるようになって。
model : Nana Motoyoshi
photo : Koki Saito
hair : Mika Takitani
make : Rino
interview・text:Megumi Togano